第3８回 農薬製剤・施用法シンポジウム｜粗大粒子を含む農薬スラリーのビーズミル粉砕
ビーズミルとは
ビーズを使って粉体を粉砕・ナノ分散する湿式の撹拌粉砕機
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ビーズの相互作用で粒子を粉砕
⇒ 農薬スラリーの微粒化にも有効な装置 |
農薬粉砕の課題
・粗大粒子が含まれることが多い
粉砕しきるまでに長い時間が必要
⇒ 粗大粒子の粉砕効果を向上させる方法が必要 |
粗大粒子を含むスラリーを処理するには
①ビーズ径の選定粗大粒子の径を考慮した大きさのビーズを使用する
②吐出流量の選定
圧力異常・配管内沈降のない安定した流量で運転する
以上２つは、第37回農薬製剤・施用法シンポジウム「粗大粒子を含む農薬スラリーのビーズミル粉砕」に詳しく記載しています。
③ビーズ材質の選定
粉砕エネルギーの高いビーズ材質を使用する
ガラスビーズ（比重2.6）＜ ジルコニアビーズ（比重6.0）
ジルコニアビーズを用いた粗粒粉砕
粗大粒子を含む炭酸カルシウムスラリーの粉砕
| 使用機種 | RMH-03（横型連続式ラボ機） |
| 処理物 | 50wt%重質炭酸カルシウムスラリー エスカロン100（微粒子）:K重炭（粗大粒子） |
| ビーズ径 | ◆ジルコニアビーズφ1.0mm ○ガラスビーズφ0.85-1.18 |
| ディスク周速 | 7.8m/s |
| 吐出流量 | 150mL/min |
エスカロン100:K重炭
重量比9:1
重量比9:1
エスカロン100:K重炭
重量比7:3
重量比7:3
エスカロン100:K重炭
重量比5:5
重量比5:5
ジルコニアビーズの使用で生産効率が向上
⇒粗粒の頻度が高いスラリーにも有利
アイメックス製ニュービスコミルNVM
ピン付ディスク
”低周速でも高効率に粉砕”
発熱・摩耗を抑制した運転が可能
ジルコニアビーズを低発熱・ロングライフでご使用頂けます。
| ディスク形状 | 熱量［kW］ | ディスク周速［m/s］ |
| 卍型ディスク | 8.47 | 14 |
| 平型ディスク | 5.94 | 12 |
| ピン付ディスク （アイメックス） |
5.44 | 9 |
ギャップセパレーター式のビーズ分離
”目詰まりに強い ギャップセパレーター式のビーズ分離”
・隙間で確実にビーズ分離
・スリットが回転し続けることで固着による目詰まりを防止
・難しい隙間調整作業は不要
粗大粒子を含むスラリーでも安定した運転ができます。
処理事例
| 処理物 | 酸化銅 |
| 粘度 | 数千mPa・s |
| 使用ビーズ | ジルコニアビーズφ0.5mm |
| ディスク周速 | 12m/s |
