ビーズミルのすべてーアイメックス製品とサービスガイドー
ビーズミルの導入を考えている方必見
ビーズミルってどんな機械?アイメックスのビーズミルって何がある?アイメックスの選ばれる理由とは?などの疑問を解決!
これを読めば、ビーズミルの全て、アイメックスの全てが分かります。
目次
▼ビーズミルについて
▼アイメックスのビーズミルを知る
▼アイメックスのサービスを知る
ビーズミルについて
処理後ビーズ分離機構(ここではセパレーションスリット)でスラリーとビーズを分離し、スラリーのみ回収します。
粉砕・解砕・分散について
「粉砕」とは、固体粒子に機械的エネルギーを投入し、粒子の大きさを減少させて新しい表面を作る単位操作です。
また、「解砕」というのは凝集粒子に機械的エネルギーを投入し、個体の新しい表面生成を行わずに、凝集粒子の結びつきをほぐして粒子の大きさを減少させる単位操作です。
粉砕・解砕した粒子を溶媒中にムラ無く均一に広げ、安定化させることを「分散」といいます。
ビーズミルでは、機械的エネルギーの強さや作用する回数を調整することによって、「粉砕」「解砕」をそれぞれ行うことができます。
アイメックスでは、機械的エネルギーの強さを「強度」、作用する回数を「頻度」と呼んでいます。
ビーズミルの処理ができる範囲
ビーズミルは数ミクロンの物をナノサイズまで細かくする、微粉砕~超微粉砕の領域で活躍する装置です。以下は、ビーズミルが処理できる範囲の例です。200μm程度のものを数μm以下へ、数μm程度のものをサブマイクロからナノメートルオーダーへの粉砕・解砕・分散を行うことが可能です。
ビーズミル処理実績
以下は弊社のビーズミルによる処理実績です。幅広い業界で、さまざまな素材を処理しています。主にファインセラミックス材料や、インクジェットの顔料インクや染料インク、近年では二次電池の電極材料を処理しています。
アイメックスのビーズミルを知る
ビーズミル機種選定目安フローチャート
各ビーズミルには個性があり、処理の得意不得意があります。この処理物にはこの機種が良い、と一概には言えません。処理量や使用ビーズ径、対応粘度など様々な条件を考慮します。
以下に簡単な機種選定フローチャートをご用意しました。あくまでも一例であり、必ずしも当てはまるとは限りませんが、機種選定の目安にして頂けたらと思います。
アイメックスのビーズミル製品一覧
製品仕様の一覧がまとまっているダウンロード資料もご用意しています。御社内で検討する際などに使用して頂ける資料となっています。
ビーズミルの運転方式のちがい
ビーズミルの運転方式には、大量生産向けの連続式(循環運転・パス運転)、少量生産向けのバッチ式運転があります。機種ごとに連続式運転かバッチ式運転か、できる運転方式が違います。アイメックスでは、ビーズミル条件検討を行う場合は小型バッチ式、大量生産を行う場合は連続式を選択することを推奨しています。
各運転方式のメリットデメリットなど詳しくは以下のページに記載しています。
アイメックスのサービスについて
アイメックスが選ばれる理由
アイメックスはお客様から以下のような理由で選ばれてまいりました。
- 高品質で特徴のある製品をご提供
- 他社にはない独自の視点での製品開発
- 経験豊富な技術員による、お客様の課題解決に対する親身な対応
- WEBサイトやオンライン技術セミナーにてノウハウを発信
- お客様の求めるニーズや隠れた課題を明確化する営業員
- 組織で行う迅速な対応
アイメックス独自のサービス
ビーズミル装置導入ステップ
「ビーズミルで処理してみたい。」「ビーズミルを導入したい。」と考えている方へ、アイメックスのビーズミルを導入~納入後の一般的なステップをご紹介いたします。おおまかな流れとしては、まずどの機種が処理内容と合っているか目星をつけて、試作テストやレンタルなどで実際に処理を行い導入に至ります。
STEP1:機種選定
上記のビーズミル機種選定目安フローチャートや製品一覧をご参考にして頂き、まずは処理したい内容などをお問合せください。弊社の営業員が処理内容に合った機種をご提案いたします。
STEP2:試作テストやレンタルで処理条件を確認
ビーズミルの処理は、実際に処理してみないと分からないことが多くあります。
ビーズミルで目的の処理が可能かどうかを確かめるために、弊社では試作テストかレンタルでお試し頂くことをお勧めしています。
以下試作テストとレンタルの違いを表にしています。
試作テスト | レンタル | |
---|---|---|
実施する場所 | アイメックス株式会社 草加工場 | お客様で作業場所をご準備ください |
サービス内容 | 経験豊富なアイメックス技術員が、お客様と共に欲しいスラリーの条件設定を探ります。スラリー評価等も行います。 |
装置をお客様に送付し、処理して頂く形になります。貸出時には操作方法等をご案内します。処理にお困りの際は営業員までご相談ください。 |
実施可能機種 | 小型機・大型機 | 小型機(RMBⅡ、RMH-01) |
スケジュール | 技術員や装置の確保に日数を要するため、お待ち頂く場合がございます。 | 複数台ご用意があるのですぐご案内できます。 |
このような方におすすめ |
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試作テストとレンタルサービスについてまとめたダウンロード資料もございます。試作テスト・レンタルそれぞれの特徴や準備頂くものなどをまとめています。
以下よりダウンロードをすることができます。
確認する処理条件
試作テストやレンタルを通して、ビーズミルの処理条件を決定していきます。どのように決定するかは以下に詳しく記載しています。
STEP3:ビーズミル導入
ビーズミルの導入が検討される理由は、さまざまです。ここでお客様のビーズミル導入検討理由の一例を挙げてみます。同じ理由が当てはまる方は是非ビーズミルの導入を検討してみてください。
ビーズミルの導入検討事例
・工程を簡略化したい | ・粉をもっと細かくしたい |
・時間を短縮したい | ・粗大粒子をなくしたい |
・処理を安定化したい | ・固形分濃度を上げて生産効率を上げたい |
・分散剤を使わずにどこまで細かくなるか見たい |
ケース1:ビーズミル初検討のA社
目的
初めて微粒子化を検討することになり、最適な装置を探している。
現状・背景
分散未経験で、ビーズミルを試してみたい。初めてでも簡単に使える装置を希望している。
来社テストにてイージーナノRMBⅡで処理の可否、処理条件を検討。ビーズミルの操作方法や洗浄の仕方なども確認し、初めてでも簡単に使用できると評価し、導入を決めた。
ケース2:ボールミル使用中のB社
目的
よりシャープな粒度分布を得つつ、処理時間を短縮したい。
現状・背景
現在はボールミルを使用しているが、粗大粒子が残ってしまうことと時間がかかることが問題となっている。
ビーズミルを使用して、粗大粒子をなくせるか、どのくらい時間を短縮できるかを知りたい。
来社テストにてイージーナノRMBⅡで処理を行った。ビーズミルの方が、より粒度分布がシャープになり、処理6時間→30分に短縮できた。
ケース3:他社製ビーズミルを使用中のC社
目的
生産量を確保しつつ、品質を向上させたい。
現状・背景
他社製ビーズミルを使用して処理しているが、粗大粒子が残る。
製品化した後の品質に影響するため、粗大粒子を除去したい。
課題を解決できる生産機を探している。
来社テストにてNeo-アルファミルで処理を行った。数回のテストの末、粒径・粗大粒子の減少、生産量共に理想通りとなった。
ケース4:他社製ビーズミルで目標未達成のD社
目的
さらなる微粒子化を技術サポートしてほしい。
現状・背景
他社製ビーズミルでは目標としている品質を達成できず。他社の十分なサポートもなかったため、新事業が軌道に乗らず困っている。
来社テストにて条件出しの小型バッチテストから始め、レンタル機での検討や、連続機でのテストにて微粒子化目標をクリア。
アイメックスの提案力、多種多様な評価方法により生産機の導入を決めた。
STEP4:アフターフォロー
導入後、新たにお客様と私達の長いお付き合いが始まります。
機械はメンテナンスをしてあげることで長く壊れずに使用することができるため、定期メンテナンスを推奨しています。
また、万が一不具合が生じた場合も誠心誠意を込めて迅速にご対応させて頂きます。