諸因子~ビーズミルの処理は強度と頻度で決まる~
ビーズミルの処理は「頻度」と「強度」で決まる
ビーズミルの処理を考えた時に重要なワードは「頻度」と「強度」です。
基本的にこの2つの組み合わせ、掛け合わせで結果が決まります。
「頻度」は主にビーズの充填率・周速・ビーズ径、「強度」は主にビーズ径・ビーズの密度・周速に依存します。他にもスラリーの配合、前処理の条件にも大きな影響を受けます。ビーズミル処理を成功に導くためには、いかに処理に必要な「強度」を確保できるかということが重要になります。充分な「強度」を確保した上で「頻度」を増やせれば、効率が向上します。しかし、注意しなければならないのは、過度な「強度」が悪影響を及ぼすという点です。何事もやりすぎは禁物ということです。
結果に影響するほぼ全ての因子が「強度」と「頻度」どちらにも影響します。そこがビーズミルの難しいところです。例えば「強度」を下げるようパラメーターを1ついじると「頻度」も同時に下がってしまうので、その失った頻度をどこで補うか、考えなければなりません。因子の数は多くありませんが、このようにバランスを取りながら調整をしていく作業がビーズミルの条件出しの難しい点になります。
まとめ
重要なこと
1.処理に必要な強度を確保する
2.充分な強度を確保の上、頻度を増やすことで効率が向上する
3.過度の強度が悪影響を及ぼす
結果に影響する因子
強度、頻度、到達限界径
コンタミネーション、強度
強度、頻度
強度、頻度
頻度(ミル内滞留時間)、強度にも影響
強度、頻度
強度、頻度
これで「第1章ビーズミルイロハのイ」は終わりです。
次回から、より実践的な内容になる「第2章ビーズミル使用時の条件設定」を公開していきます。
是非ご覧ください。
>次の記事「2-1.ビーズミル使用前におさえておきたい3つのポイント」
>前の記事「1-6.プレミキシング」
こちらの記事もおすすめです
プレミキシングは分散の3要素の1つである「濡れ」の部分を主・・・
ビーズミルを通す前の注意点をいくつか紹介します。考えな・・・