製品開発の変遷
製品開発の変遷
1950年に創業のアイメックスは、半世紀にわたり湿式粉砕・分散技術の向上に取り組んで参りました。
そして、先進的な技術開発力と実績が国内外の多数のお客様より高い評価を頂き、粉砕・分散機器の専門メーカーとして今日の礎を築くことが出来ました。
現在では、多岐に亘る分野において、サブミクロンやナノメートル領域への微粒子化要求が発展し、この達成には技術力を結集し、最適な機器の選定と条件設定を的確に行わなければなりません。
たゆまざる研究開発と技術の研鑽を続け、お客様からの信頼とご要望にお答えしていく所存です。

サンドグラインダー1号機/1963年
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年号 | 製品開発のあゆみ | 用途 | 破成物の粒径(μ) | 社会の出来事 |
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1963 | 湿式微粒粉砕機サンドグラインダー1号機完成 | 合繊/インキ用 | 1.0~10.0 | ケネディ大統領暗殺/新千円札発行 |
1967 | サンドグラインダー分野業界へ本格進出 | 合繊用 | 0.5~10.0 | 東京都に初の革新知事誕生 |
1968 | 密閉型サンドグラインダー開発 1号機完成 | 染料・顔料・塗料 | 0.5~10.0 | 3億円事件/川端康成にノーベル賞 |
1970 | スクリーンレス型サンドグラインダー開発 テスト用4・6筒式サンドグラインダー |
合繊・磁器塗料 公・私研究所/開発 |
0.5~10.0 0.01~5.0 |
日本万国博覧会(EXPO'70)開催/日航機「よど号」ハイジャック事件 |
1972 | 大型サンドグラインダー バッチ式サンドグラインダー |
染料・製紙用 すべての湿式分散粉砕 |
0.5~10.0 0.02~3.0 |
浅間山荘事件/沖縄返還/日中国交正常化 |
1975 | ビスコミル | 染料・顔料/電子部品 | 0.5~10.0 | ベトナム戦争終結/沖縄国際海洋博覧会開催 |
1982 | ピン付ディスクの開発に成功 | 当社ビーズミルに採用 | 全てに対応 | ホテルニュージャパン火災/東北上越新幹線開通 |
1987 | ウルトラビスコミル | 電子部品他/サブミクロン | 0.1~2.0 | 国鉄民営化、JR発足/NY株式市場大暴落 |
1991 | ウルトラ-Xビスコミル | 液晶カラーフィルター/ナノメーター | 0.02~1.0 | 湾岸戦争、ソ連崩壊/雲仙普賢岳大火砕流 |
1992 | ニュービスコミル | 電子部品他 | 0.3~3.0 | ロサンゼルス大暴動/ボスニア内戦 |
1998 | バッチ式レディーミル | 各種研究開発 | 0.02~3.0 | 長野オリンピック/和歌山カレー事件 |
1999 | 連続式縦型レディーミル | 各種研究開発 | 0.5~5.0 | 東海村で初の臨海事故/欧州統一硬貨「ユーロ」誕生 |
2000 | 連続式横型レディーミル | 各種研究開発 | 0.02~3.0 | 白川英樹ノーベル賞/三宅島火山噴火/シドニー五輪 |
2001 | 連続式竪型ナノレディーミル | 各種研究開発 | 0.5~5.0 | 原潜事故/野依良治ノーベル賞/国内初の狂牛病 |
2002 | ソフ・ファインビスコミル(Sタイプ) | ナノメートル領域 | 0.02~1.0 | ワールドカップ日韓共催/日本人初のノーベル賞W受賞 |
2003 | マックスビスコミル(Mタイプ) | 小径ビーズ・高吐出対応 | 0.01~5.0 | イラク戦争 |
2004 | 超小型ロールミル発売 卓上型ソフ・ファインビスコミル 卓上型マックスビスコミル |
開発・販売開始 | 膜厚 0.01~5.0 0.01~5.0 |
アテネ五輪開催 |
2005 | 大型ウルトラビスコミル改良 | 染料・顔料・製紙用 | 0.2~2.0 | 米スペースシャトル「ディスカバリー」にて日本人宇宙飛行士野口聡一さん大活躍・無事帰還 |
2006 | 新型ビーズ分離 | 開発・販売開始 | WBC王ジャパンが世界の頂点に | |
2007 | RMH-03~OMS Version~発売 | 研究開発用 | 0.02~1.0 | 多治見と熊谷で40.9度 新記録 |
2009 | アルファミル発売 | 研究開発用 | 0.02~0.5 | 民主党政権発足 |
2011 | 生産用ロールミル発売 | 開発・生産用 | 膜厚 | 東日本大震災発生 |
2013 | アルファミル生産機発売 | 研究開発用 | 0.02~0.5 | 富士山、ユネスコの世界文化遺産に登録 |
2015 | イージーナノ | 研究開発用 | 0.01~3.0 | 北陸新幹線開業 |
2016 | 低温・凍結粉砕ビーズミル発売 | 研究開発用 | 0.5~10 | リオデジャネイロ五輪開催 |
2017 | イージーロール | 研究開発用・生産用 | ペースト | トランプ大統領就任 |
2018 | Neo-アルファミル | 研究開発用・生産用 | ナノ粒子 | 平昌五輪開催 |
2020 | Small-Neo-アルファミル イージーナノⅡ |
研究開発用・生産用 | ナノ粒子 0.01~3.0 |
新型コロナウイルス感染症の流行 |
2021 | 小型プラネタリミキサー | 研究開発用 | ペースト | 東京五輪開催 |
2022 | ディスパージョンアルファミル | 研究開発用・生産用 | 0.02~0.5 | 北京五輪 ロシア軍によるウクライナ侵攻 |
2023 | Small-ディスパージョンアルファミル | 研究開発用 | 0.02~0.5 | WBC侍ジャパン 14年ぶり優勝 |
超微粒子の構造について
超微粒子の製造方法は、原子・分子の大きさから科学的に粒子を作り上げるビルドアップ方法と、機械的な粉砕によって大きな粒子から微粒子を製造するブレークダウン法とがあります。ブレークダウン法には、乾式粉砕と湿式粉砕とが有り、粉砕程度によっては破砕、粉砕、超微粉砕などに分類されます。
微粉砕機における超微粒粉砕のポイントは、衝撃力による体積粉砕ではなく、摩擦力による表面粉砕を生じさせることであり、これによってサブミクロン粉砕やナノメートル領域への超微粉砕が可能となりました。一般に乾式粉砕と湿式粉砕では、到達粒径は湿式粉砕の方が小さく、コンタミネーションは乾式粉砕の方が小さくなる傾向です。湿式粉砕機には、弊社のウルトラビスコミルやサンドグラインダーを始め各種ミルがありますが、目標粒径や粒度分布の範囲を希望する範囲内にコントロール出来ることが重要です。
アイメックスは、日本で初めてビーズ式湿式微粒分散粉砕機を米国デュポン社の特許に基づき国産化したパイオニアメーカーで、今日まで湿式粉砕分散技術の向上に取り組んで来ました。
より良い品質、より良いサービスを常に追及し、お客様の立場に立って使い易く、愛される商品づくりを通じてお客様と社会に貢献していきます。
