3本ロールミルとは?(原理・構造)
3本ロールミルの原理と構造
3本のロールはそれぞれ低速・中速・高速で回転しており、仕込ロール・中間ロール・仕上げロールと呼ばれます。基本回転比は1:3:9です。
ペーストが仕込ロールと中間ロールの隙間を通ることで圧縮とせん断がされ、均一に粉砕・混練・分散・脱泡などが行われます。仕込ロールと中間ロールの間を通ったペーストは速度の速い仕上ロールに転写されドクターブレードにより掻き取り回収されます。
3本ロールミルの使い方
1.ロールの隙間を調整
ロールの隙間を、数十μm単位で調整します。シックスネスゲージを使用したり作業者の感覚で行われていることが多いですが、毎回同じ隙間に調整することは大変難しいとされています。
↑アイメックスでは、ロールの移動量を数値化し、いつでも誰でも同じようにロール隙間調整ができる「ポジションリピーター」を開発しました。
2.回転するロールの間に
ペーストを投入
仕込ロールと中間ロールの間から処理品を投入します。
アイメックス製の3本ロールミルには安全カバーが標準で付いており、指を挟む心配なく投入することができます。
ペーストがロールの隙間を通ることで圧縮され、ロールの速度差でせん断力がかかることにより、粉砕・分散・混錬が進みます。
3.回収
ドクターブレードで処理品をかきとり、回収します。
3本ロールミル処理例
クレヨン
顔料(色の元)とワックスなどを混ぜたものを3~4回ロールミルで処理することで、顔料の粒の大きさが揃い、均一に混ざります。そうすることで、なめらかな描き心地が得られたり、描いたときに色ムラがなく発色も良くなります。その他処理実績
スクリーン印刷用厚膜ペーストの分散 | 顔料・インク・墨汁 |
導電性ペーストの分散 | 樹脂へのフィラー練りこみ |
封止材の分散 | チョコレート・ピーナッツクリームの混練り |
化粧品材料の分散 | CNT,CNFの練りこみ |
実際の運転の様子(動画)
BR-450HCVⅢ 銀ペーストの処理
BR-300HCVⅢ 酸化チタンの処理
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