ビーズミルの原理
ビーズミルとは
ビーズが充填された粉砕室に処理液を供給しディスクの回転で撹拌を行い、処理液中の粉体をサブミクロン・ナノサイズまで微粒子化する非常に強力な微粒子化性能をもった機械です。また、処理形態には主に粉砕と分散の二種類があります。
ビーズミルとは「ディスク回転」により運動エネルギーを得た「ビーズ」がスラリー中の「処理粒子」を捕捉し粉砕・分散するものになります。
こちらに横型ビーズミルの断面図がありますが、中央の粉砕室内ににビーズを充填します。そしてポンプなどでスラリーを送液するとディスクによる運動エネルギーによりビーズが活発に動き、せんだん力やずり応力、最近ではビーズとビーズの間に生まれる流体力などの力でスラリー中の処理物を粉砕・分散していく機械になります。ビーズミルの機械で最も重要となるところがビーズ分離機構になります。とくに連続式のビーズミルですとスリット式と呼ばれるものからスクリーン式、最近ではより小さなビーズを使用するため遠心分離式と呼ばれるものなどがあります。
ミルの中に充填するビーズはこのようなもので、材質としてはセラミックス・ガラス・金属といったものがあります。
小さなビーズを使用する事例が近年では多くなっておりますが、処理する用途によってビーズ径は使い分ける必要があります。
粉砕・分散するものは、以下のように水や有機溶媒に粉砕物を混合しスラリー化します。