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ビーズミルの洗浄

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ビーズミルの洗浄

洗浄について

ビーズミルによる処理製品のほとんどが5μm以下の微粒子、超微粒子であり、液体が介在するので洗浄作業は乾式粉砕と異なった大変さがあります。ビーズミルの洗浄は運転開始前のミル内とビーズの洗浄運転と、テストや生産運転終了後の洗浄運転が必要になります。
少量でテストを行うテスト機は、処理物やビーズの粒径・材質を変更するたびに、着色やコンタミネーションを防止するためにミルを分解して洗浄しなければいけません。

生産機はタンク容量に見合った少量生産と、連続大量生産に分かれますが、どちらも洗浄が必要です。少量生産で運転が間歇運転となる場合はスラリーの性状にもよりますが、静置状態で沈殿や固化する処理物は停止時に必ず洗浄しなければなりません。連続大量生産で長時間運転を行う生産機は、粉体媒体のビーズが運転時間の経過とともに摩耗することから、定期的にビーズの全量交換を行いますが、このときに洗浄します。
洗浄作業は、ミルを分解して行い、洗浄後に組み立てを行います。作業に時間がかかりますが、洗浄は極めて重要です。

アイメックスのラボ機イージーナノRMB型では、ベッセル(容器)を交換することにより、
色替えなどの負担を軽減できます。また、洗浄も容易です。

洗浄の目的

ビーズミルの洗浄目的は処理物の汚染防止です。ビーズミルの洗浄は入念に行わないと処理物が微粒化しても製品としては不良品になってしまいます。
乾式粉砕では不可能な超微粒子・ナノ粒子の製造が可能なビーズミルは、取り扱う粒子が小さいことに加えて液体が存在します。テスト機1~2台で色々な粉体の粉砕分散実験を行う時は、処理物の品質維持のために洗浄が極めて重要です。
生産物が限定されている大量連続生産の生産機では、テスト機や間欠運転生産機に比べて洗浄の内容に違いがあります。

洗浄時の注意点

洗浄廃液には危険物、毒物、劇物が多くいろいろな固体粒子が含まれていることから、下水道や排水溝に流してはいけません。廃液は混合せずに分別して、産業廃棄物として専門業者に処理してもらいます。
廃棄物には洗浄水、洗浄溶剤、沈殿粒子の固化ケーキ、交換した廃ビーズ、金属部品、セラミック部品、合成樹脂などが出ます。処置の仕方は以下の通りです。

ガラス 産業廃棄物
セラミック 産業廃棄物
金属 スクラップ
合成樹脂 可燃物として廃棄



<引用・参考文献>
中山勉:「超微粒子・ナノ粒子をつくる ビーズミル」,工業調査会


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