スラリー配合の模索
スラリー配合を決定する時、「分散剤の種類と濃度はどうするか」「粉の濃度何%にするか」など様々なことを考えなければなりません。
スラリー配合決定の際に気をつけなければならない注意点を以下に示します。
<注意点>
粘度上昇 | ビーズミル対応粘度は、装置構造・使用ビーズ径によっても大きく異なる。ミル内のビーズ挙動にも影響を与えるため、最適ビーズ径が大きく変わる場合がある。 遠心分離式・φ0.1mm以下のビーズ:100mPa・s以下が良好 |
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ミル内圧力上昇 | 軸封(メカニカルシール)の都合上、圧力制限が存在 温度アップ⇒粘度アップ⇒圧力上昇 |
発熱 | 固形分濃度が高いほど発熱量が多い |
沈降や閉塞 | 特に、粗大粒子を多く含むスラリーの場合、濃度アップによって送液トラブルが発生しやすい |
分散性(到達粒度、安定性) | 一般的に、濃度が上がる程、分散性・安定性の確保が難しい |
スラリー配合模索にお勧めビーズミル
バッチ式ビーズミルRMB
適切なスラリー配合を模索するには、実際に処理してみることが重要です。初期検討では傾向をつかむことが大切になってきます。
初期検討にお勧めなのが、弊社のイージーナノRMBⅡです。
シンプルな構造で、お手軽簡単に粉砕・分散処理を行うことができます。
複数台同時に使用すると、最適なスラリー配合や処理条件を迅速に見つけることができます。
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