nanotech2015【1】ビーズによるナノ分散
ビーズミルとは
ビーズミルの原理
ビーズが充填された粉砕室(と呼ばれる容器)にスラリーを供給し、アジテータ-の回転させることでせん断流を発生させ、運動エネルギーを得たビーズ(粉砕メディア)が処理液中の粒子と相互作用を行い物理的変化をもたらし、粒子の粉砕、凝集体の分散・解砕、混合、化学的活性化(メカノケミストリー)が期待できます。
ビーズミル構造図
粉砕メディアの例:ジルコニアビーズ
ボールミルと比べたビーズミルの分散機としての特長
処理が早い
ボールミルと原理は同じですが、メディア数と回転エネルギーが桁違いのため処理速度大です。
転動ボールミル | ビーズミル | |
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ビーズ径 | 10~50mm | 1mm以下 |
ビーズ充填率 | 40% | 70~85% |
ビーズ個数の比 | 1 | 数1000倍以上 |
回転エネルギー | 1G | 数10~数100G |
スケールアップが可能
処理量30ml~100L以上に対応しています。容器容量50mL ~ 100 Lクラスまでラインナップ
高粘度液にも対応可能
一般的にビーズミルは高粘度処理が弱いとされるが、アイメックスのビーズミルは高粘度スラリーでも安定的に処理が可能です。対応スラリー粘度は目安 10000 mPa・s以下程度。
■高粘度処理事例のイメージ
処理物 | アルミナ |
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形式 | UVM-2 |
ビーズ | ジルコニアビーズφ1.0mm |
周速 | 10.0m/s |
流量 | 300mL/min |
粘度 | 8,000~30,700mPa・s |
■超高粘度品の処理事例
処理物 | ペースト |
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形式 | NVM-1.5 |
ビーズ | ジルコニアビーズφ2.0mm |
周速 | 9.9m/s |
流量 | 250g/min |
粘度 | 120,000Pa・s 以上 |