第36回 農薬製剤・施用法シンポジウム【2】|ビーズミルを用いた高効率な農薬分散
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高粘度対応NVM
![NVM内部図](/dcms_media/image/nvmdanmenzu.png)
- ピン付きディスク採用
低周速でも高効率 - ギャップ式セパレーターにより確実なビーズ分離
セルフクリーニング機構で、目詰まり無し - 構造がシンプル
メンテナンス性良好
発熱による問題
ビーズの小径化 | ![]() |
粘度によっては、 ・ビーズの分離が困難 ・ビーズの動きが悪くなり、粉砕効果低下 |
低周速運転 | ![]() |
ビーズミルの粉砕能力低下 |
NVMのピン付ディスクでは、粉砕能力を低下させずに発熱を抑えることができます |
発熱問題の解決策|ピン付ディスク
![ピン付ディスク](/dcms_media/image/nouyakusinpo7.jpg)
![ディスk](/dcms_media/image/biadsmilldata2-1.jpg)
![ディスク比較](/dcms_media/image/biadsmilldata2-3.jpg)
![表](/dcms_media/image/nouyakusinpo8.png)
(結論) NVM型なら、低周速でも効率的に粉砕でき、発熱が抑えられる |
増粘による問題
スラリーの高濃度化によって高粘度化
![やじるし](/dcms_media/image/copy_icon6.png)
ビーズの分離が困難になる
高粘度スラリーを処理するためには、確実で、詰まりのないビーズ分離機構が必要
ビーズの分離方式
横にスクロールしてご覧いただけます。
分離方式 | 対応ビーズ径目安 | 長所 | 短所 |
---|---|---|---|
★ギャップ式 | φ0.2~2.0mm | ・高粘度に対応 ・経時的閉塞なし ・物理的隙間での確実な分離 |
・小径ビーズ不可 ・開口面積が小さいため、最大吐出量はスクリーンに劣る |
スクリーン式 | φ0.1~2.0mm | ・開口面積が大きい ・ギャップ式より小径のビーズが使用可能 ・物理的隙間での確実な分離 |
・経時的に閉塞 ・高粘度に不適 |
遠心式 | φ0.03~0.5mm | ・経時的閉塞なし ・開口面積が大きい ・スクリーン式より小径のビーズが使用可能 |
・高粘度液に不適切 ・物理的なメディア分離の保証なし |
遠心スクリーン式 | φ0.1~2.0mm | ・開口面積が大きい ・幅広いビーズ径に対応 ・物理的隙間での確実な分離 |
・スクリーンが目詰まりする可能性がある ・高粘度に不適 |
増粘による問題の解決|ギャップ式セパレーターでのビーズ分離採用
![NVMギャップセパレーター](/dcms_media/image/nvm6.png)
回転スリット、固定スリットでギャップを作り、 ビーズを分離する。
スリットが回転しているためギャップへの堆積が少ない。 目詰まりしても開放される。 |
NVM型なら粗大粒子がある高粘度スラリーでも安定して運転が可能 |
処理例
![グラフ1](/dcms_media/image/nouyakusinpo10.png)
処理物 | アルミナ |
周速 | 10.0m/s |
流量 | 300mL/min |
粘度 | 8000~30700mPa・s |
![高粘度処理アルミナ](/dcms_media/image/nouyakusinpo9.jpg)
・数千~数万mPa・sの高粘度のスラリーを処理した事例です。
・数十~数百マイクロオーダーの粗大粒子を綺麗に粉砕・解砕することができました。
・数十~数百マイクロオーダーの粗大粒子を綺麗に粉砕・解砕することができました。
![酸化銅のグラフ](/dcms_media/image/nouyakusinpo11.png)
処理物 | 酸化銅 |
周速 | 12.0m/s |
流量 | 750mL/min |
粘度 | 数千mPa・s |
![酸化銅](/dcms_media/image/nouyakusinpo10.jpg)
・数ミリオーダーの粗大粒子をサブミクロンオーダーまで粉砕。
・低周速で粉砕できたことから、高粘度スラリーでも40℃以下で処理することができました。
・低周速で粉砕できたことから、高粘度スラリーでも40℃以下で処理することができました。
まとめ
◆ 高粘度処理を行うことにより、生産効率の向上が期待される。
◆ ピン付きディスクにより、低周速でも十分に粉砕能力を発揮することから発熱を抑えることができる。
◆ ギャップ式セパレーターにより、粗大粒子があるような高粘度スラリーでも安定してビーズ分離ができる。
粗大粒子がある、温度制限が厳しい… しかし ”生産効率をあげたい” そういった農薬分散の高効率化に弊社ビーズミルNVM型が 貢献できれば幸いです。 |