極小ビーズミルの優位性
φ0.1mm以下の小径ビーズは、分散における優れた点と、取扱に注意すべき点があり、それぞれ処理品、運転条件に合わせて使用する事が重要です。
極小ビーズの優位性
ナノ粒子の生成
一般的に、ビーズ径が小さい方が、到達粒子径も小さくなると言われています。
ビーズミルの分散ファクターには、「強度」と「頻度」があります。強度とは、ビーズ径、ビーズ材質、周速が影響します。頻度はビーズ径、ビーズ量などが関わってきます。強度が満たされていれば、頻度が多いほどより早く微細化します。強度が不足すれば、粗大粒子が残る結果となります。処理する際には、被粉砕物に与えるエネルギーが最適なのかを見極める必要があります。また、小径ビーズを使用することで、一次粒子を傷つけることなくソフト分散が可能となり、その結果再凝集を防止し、高品質なナノ粒子の生成が可能となります。
コンタミネーションの抑制
運転条件にもよりますが、一般的に大きいビーズと小さいビーズを比較した場合、コンタミネーションは小径ビーズの方が少なくなります。
ジルコニアビーズφ0.5mmとφ0.03mmを使用し周速10m/sで処理したところ、φ0.03mmのコンタミネーションはφ0.5mmと比較して1/10以下に削減できたという結果もあります。
製品に対し、コンタミネーションを抑制したい場合、低周速で処理する場合もありますが、ビーズ径を小さくすることも有効な手段の一つとなります。
極小ビーズに対応している弊社のビーズミルでおすすめはNeo-アルファミルです。
φ0.03mmビーズから使用可能で、高品質なナノ粒子生成に貢献します。
<引用・参考文献>
中山勉:「超微粒子・ナノ粒子をつくる ビーズミル」,工業調査会
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