時代とともに変貌を遂げる、ビーズミルのナノテクノロジー領域への軌跡です。
【参考資料】中山勉:日本粉体工業技術協会,平成15年度第3回粉砕分科会講演資料,pp.1-14.
●創成期
1952年からの20年間はビーズミルの創成期にあたり、さまざまな企業から多彩な機種が発表されました。
当時のビーズは1.0~3.0mmφで、砕成物は平均粒子径D50のシングルミクロンでした。
●拡大期
80年代になると、金属コンタミネーションの防止、超微粒子製造に小径ビーズを使用したいというニーズが高まりました。
これを受け、0.5mmφ、0.3mmφビーズ仕様の砕料の超微粒子化が一気に進み、1995年ごろまで各社ともセラミック部材の実用化と小径ビーズ対応機の開発に取り組みました。
●充実期
2001年1月、アメリカのクリントン大統領の「国家ナノテクノロジーイニシアティブ」構想宣言に前後して、ビーズミル各社が一斉にナノ粒子生成対応機に取り組み、新しい発想に基づく新型機が次々と発表されています。まさにビーズミルの充実期の到来です。
こうした開発に追随して、国内外で次々と新型の湿式媒体撹拌型ミルが誕生しました。日本国内の開発動向は、山形大学工学部の神田教授がアンケート調査により1995年にまとめられました。平成7年度に化学工学会が財団法人 研究産業協会からの受託調査研究として粉砕に関する約70社(回答・51社)に対して実施したアンケート結果があります。
【参考】神田良照:素材物性雑誌,第9巻第2号,1996,pp.101-106.
1996年以降、より高度な領域へ進化しているビーズミル。
「高粘性流体の撹拌混合」「粉砕・分散」の課題があるがゆえ、次々と新機種が開発されています。
近年では「処理物の超微粒子化」「ナノ粒子製造」なども新たな課題になっています。
【参考】中山勉:加工技術研究会,コーティング技術セミナー,2004年,pp.210-227







